サービス業の費用明記は難しい
医療・介護のサービス、不動産の売買、新築・リフォームなど・・・
挙げればきりがないですが、
明確に相談を通じて確認しないと、
費用の算出が難しいというのが現状ではないかと思います。
これは士業専門家も類に漏れず同じです。
仮に、費用が明確に記載されている場合、
赤字にするわけにもいかないでしょうから、
相場より高めの費用を明記していると考えていいでしょう。
相場より低め表記の場合は、難易度に応じて追加料金が・・・
と断り書きがあると思います。
費用は目安として
費用を低めに表記していれば追加料金の可能性は高いですし、
費用が高めに表記されていれば、追加料金の可能性は低い・・・
といったところでしょうか。どちらも善し悪しです。
ですから〇●円~・・・~△□円・・・という表記も多くなるのでしょう。
サービス提供型の費用が表記されているのは、
いわば、「費用の目安」と言って間違いないでしょう。
病院に行って「風邪を治すのに幾らかかりますか?」と
質問している人は、お会いしたことありませんが、
専門家の費用も、ややそれに近いということです。
士業のサービスは始まりと終わりがある
例えば、手続きの書類作成が完了し、
所定の公的窓口への申請が完了して、
その後、あなたが依頼した通りの権利の移転や、
欲しかった公的な許可証の交付があり、
実際にあなたがそれを手にした瞬間などです。
このように士業が提供するサービスは、
一部を除きサービス完了のゴールがあることが殆どです。
ありのままはなすと、費用もありのまま分かる。
こういったことから、事前に費用を明確に知りたいときは、
あなた自身も明確に包み隠さず希望する依頼内容を提示し、
そのうえで専門家が
「○○の範囲で済めば○○万円ですが、最悪▲▲までの対応が必要となったら■■万円までかかります。」と、
いう具合になったほうが結果的に納得できるはずです。
あとがき
蛇足ながら、私の事務所でご相談を承る際も、
包み隠さず現状をお伝えくださった方に対しては、
作成書類・取得書類、必要な出張対応等が正確に把握できるため、
お見積りもほぼ正確な金額になることが殆どです。
すると、手続きの進行や、
その後のお付き合いなど良好な関係になります。
まずは、費用を知るため、
ありのままを専門家に伝えるのがポイントになると思います。