行政書士予備校 は時代遅れ? 行政書士になりたい⑤

行政書士試験

行政書士予備校 は時代遅れ?

(前回までのあらすじ)
交通事故をキッカケにそれまでしていた物流の仕事を辞め、
事務に転職しました。
タカシさんは高校中退のため職探しに苦労した末、
今は本気で行政書士の次回の試験を目指しつつ、
どのような方法で勉強すればいいか真剣に考えています。

予備校関係者は絶対に言おうとしないのでは??

タカシさんは、何十万円もする予備校Aの講座と、その予備校Aが出版していて、
インターネットや街角の本屋さんでも購入可能なテキストがあることを知りました。

「あ、あれ? 同じ予備校なのに、何十万円という講座と、数千円というテキストがある。。
何十万円払ってもらったほうが予備校だって儲かるはずなのに、なんで数千円のものが本屋で買えるんだ??」

本屋で買える教材

タカシさんは本屋でテキストを”立ち読み”してみました。
「そうか、よく考えたら何年も前に一度買ってるんだよな行政書士の教材を。
で、でも、問題らしきものは載ってないぞ・・・!?・・・ん? 過去問?」

行政書士コーナーでタカシさんが最初に手にとっていたのは「基本書」と呼ばれるものでしたが、
その棚の一段下に「過去問10年分」と書かれた別冊子が置かれていることに気づきます。

動きの大きくなってきたタカシさんを店員さんがチラ見しはじめていますが、
タカシさんはその視線を背をそむけてやり過ごします。

「そうか、基本書をみながら、過去に出た問題集を解くのか・・・」
そう・・・このような基本的なことも、ここではじめて認識するタカシさんなのでした。。。

そして、行政法や民法、憲法等の条文が載っている「六法」というものも、
勉強には欠かせないものであることが分かってきました。

「基本書に過去問、そして六法・・・全部で1万円ちょっとだな・・・
あと、本試験前に必ず模擬試験を何回か受けるようにと、どの学校の基本書にも書いてあったから、
もうプラス1〜2万円くらいか・・・あ、受験料もだな・・・確か7,000円だったか。
講座を申し込まない場合は、全部で4万円くらい見てればいいのかな・・・

よし、本屋で揃えても4万円くらいはかかるってことだな。
今日は一度家に帰って、ネットで予備校の講座を調べてみよう。」

ほぼ故意的にタカシさんの隣の棚で、バサバサ音を立てて陳列整理していた店員さんを横目に、
タカシさんは、本屋を後にしました。

講座

帰宅したタカシさんは、テイクアウトしたコーヒーを片手に、
パソコンの電源を入れ、行政書士の講座を調べ始めます。

検索には無数の行政書士講座を販売する予備校のHPが・・・

「えーと・・・この学校は49800円? 思ったより安いんだな・・・
あ〜コーヒー美味い♪
で、こっちは15万円・・・うん、なんかこれくらいは覚悟してたかな・・・
んで。。ブフォッ!! ゴホッ!ゴホッ! えっ?なんだここは・・・31万円??
ずいぶんたけーな・・・なんで同じ行政書士講座でこんなに違うんだ???

いや、まてよ、冷静になれ俺。

そうかぁ 安いとこは合格率が悪くて、高いとこは合格しやすいってことね
そぉれくらいおれにだってぇ・・・
・・・いや。。なんか口コミ見てると、、、高いとこ落ちてる人いっぱいいるな。。
安いとこでも・・・合格してる人いるし・・・

わかったぁ〜 勉強未経験者は高いとこが向いてて、法律の知識ある人は安いとこでも受かるってことかな?
・・・いや、なんか・・・それも違うみたいだな・・・

うーん、一体何が正確な情報なんだ?
おれは何で勉強を始めるべきなんだ??」

予備校にとっては不都合な真実なのでは??

タカシさんは思いました。
率直に言うと、講座でも本屋の教材でも、
受かる人は受かるし、落ちる人は落ちると。
詰まるところ、一番いいのは、お金を掛けないで合格すること。

それなら、お金を掛けないで行政書士になった人の真似をしよう。
それで上手くいかなかったら、お金をかけて見よう・・・

よし!
そうと決まれば、今回は予備校の講座は申し込まない。
お金を掛けないで合格した人の真似をしよう!

ありそうでなかった、”これから” の勉強法

タカシさんは、いわゆる「独学」での合格者の一人の勉強方法に関心を示しました。

その人のブログサイトにはこんな事が書かれていました。

「 行政書士予備校 は時代遅れ? 」

・教材の選び方にもコツが有る。市販で最も優良な基本書を手にせよ
・過去問の問題も解説も、インターネットで無料で見れるサイトが幾つもあるが、その中でも選ぶべきサイトは?
・スキマ時間を最大限活用するなら、PCやスマホで手打ち入力するより、スマホの音声入力の方が場所も選ばずスピーディーに入力できる。
・勉強の記録をまとめたいなら、PCとスマホのグーグルアカウントを統一し、幾つかのアプリを使うと非常に効果的である。
・記述式問題は、書かないと得点にならない。だから、でそうな項目を実際に記述できるように日頃から訓練しておく。
などなど。。

タカシさんは思います。
お金をかけて人に任せるよりも、知恵と工夫で自信を持つことのほうが、
自分自身の成長にもつながるのではないかと。

それに、別に講座を申し込んでる人が駄目と言ってるわけじゃないんだし、
人にはそれぞれ「自由に選択して良い権利」があるんだから、
お金をかけるのが正しくて、そうじゃないのが正しくないとかも無い。
自分で納得した方法で目的地を目指せば良いんだ。

タカシさんは ”今日の俺ちょっと決まった” んじゃないかと、
巨大な勘違いをしつつも・・・ま、柄に合わずそれなりに響く言葉ではありましたが・・・(笑)
さっそうと、次のステップに進んでいきました。

P.S

予備校の講座はよくまとまっていて、
そのカリキュラムをしっかりこなせば・・・いや、こなす「時間と気力」があれば、
合格に近づくことは間違いないでしょう。
ただ、「時間と気力」を働きながら、家のこともしながら、試験までの半年・1年を両立し続けるのは、
講座の品質とは別の話になってくるのかも知れませんね。

講座を申込むことなく、行政書士に合格した人がたくさんいるということは、
使える時間やお金を最大限活用して、独自の方法で合格できるという証明にもなるのではないでしょうか。

さて、肝心のタカシさん、
当初より多少、考え方がマシになってきているようですが、
どこまで期待が持てそうでしょうかね・・・

行政書士になりたい⑥へつづく

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